玉川上水・分水は武蔵野台地を東西に貫き、江戸・東京の発展を支えてきた水の大動脈です。また、武蔵野台地に多くの分水をうがち、中小の河川やお濠に注ぎ、世界に誇る水文化都市江戸・東京の形成に大きく寄与してきました。 しかし、この水のシステムは、1960年代に新宿の淀橋浄水場が移転され、玉川上水に水が流れなくなったことや、小河川が下水路に変更され東京から小川は消えたこと、川の上に首都高速道路が造られるなどの東京の高度な都市の発展に伴い、大きく変貌してしまいました。
私たち「玉川上水・分水網を生かした水循環都市東京連絡会」は、玉川上水・分水網や外濠、日本橋川等の価値を再認識し、清らかな水の流れと美しい水辺環境を再生すべきと強く感じております。
東京オリンピック・パラリンピックを契機として、長期的に玉川上水・分水網の保全・再生とともに、お濠、神田川・日本橋川等の水環境の改善の道を探るべく、大学・ 研究者・市民が協働で活動しています。